またいちの塩(糸島市)
炊塩は「またいちの塩」を代表する商品。竹の塩田で濃縮した海水を平釡で炊き、結晶化させた商品です。
焼塩はにがり成分を飛ばしているので、粒も小さくサラサラ。卓上塩としておすすめ。ハーブ塩はオリーブオイルと相性抜群。おむすび塩は3種の異なる塩をブレンドし、お米の甘みを引き立てるよう、とことんおむすびにこだわった塩。金ごまはサクサクとした塩と金ごまで作ったごま塩です。
海を間近でみつめ海とともに生きる
工房とったんは糸島半島の西の突端で竹林を切り拓き2000年に創業。この地で自然のままの海水を汲み上げ、立体式塩田で10日以上循環させ塩分濃度を上げ、釜に移し薪火で3日間煮詰める。そして出来上がる結晶。これがまたいちの塩である。効率が求められる時代にゆっくりと惜しみなく時間をかけてつくられる塩は格別だ。時間をかければよいということではない、という意見もあろうが、またいちの塩は妥協を許さない徹底的に手仕事に拘ったすえの時間である。
そんなまたいちの塩が紙カップにパッケージを一新。デザイン性の高さはもちろんだが社会課題の解決に向けたこのリニューアルを多くの人に知ってもらいたい。
海を間近でみつめ、海とともに過ごしてきたからこそ海の変化に気づき、憂い、守るために行動する。その火のような意思に敬意を表したい。
株式会社阪急阪神百貨店 澄川 達哉